信販
信販とは信用販売の略で販売店にたいして顧客に代わって信販会社が立替払をし、顧客から分割で支払いを受けるという販売方法をいいます。
かつては販売店が直接分割払いで商品を販売する月賦販売が多く行われてきましたが、販売店では商品を先渡しするリスクを負担できないことが多いため、あまり利用されてきませんでした。
1970年代に米国からクレジットカードが上陸し以後クレジットカードを使ったあるいは使わない信用販売が広く行われるようになりました。
信販のほとんどは割賦販売法の規制を受けることになります。
割賦販売法による規制が行われる以前には知識に乏しい消費者に不利な取引契約が結ばれることが多く社会問題となりました。
当時多くの消費者が耐久消費財も貯金をして現金で買うことが多く消費拡大の妨げとなっていました。
しかし、割賦販売法の整備により安心して信販が利用できるようになったことから、多くの消費者が日常的に信販を利用した商品の購入を行うようになり、現代の消費社会を支える制度となっています。
割賦販売法では3回以上の分割払いを割賦販売と定義しています。
そのため一括払い(ボーナス一括払いを含む)、2回払いでは、利息を取ることができません、もしも、利息や手数料をとると割賦販売ではなくて金銭消費貸借とみなされて貸金業法の規制を受けることになってしまいます。
そのため、クレジットカードを含む信販契約の場合、一括払い、2回払いでは金利手数料が無料になるのです。